「男と女は同権ではなく男女一体なのだ」という、岡本太郎さんの男女を捉える見方が好き。
太郎さんは『人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生きている。』でこう言っている:
「私は男女が同じだとは思わない。女と男は異なった二つのポイントから世界を眺めかえしているのだ。」
「男の見る世界と女の見る世界とは彩りが違う。男だけ、女だけでは。世界観は成り立たない。存在であり得ない。双方の見方、感じ方、生命感をぶつけあい、挑みあい、渾然とからみあって、はじめて本当の世界をつかむのだ。」
「だから、私は同権ではなく、男女一体だと言いたい。」
「異質だからこそ、互いに惹きあい、また与えあうのである。矛盾をぶつけあいながら、一体なのである。」
この場で彼の言いたいことは、法的な男女同権とは全然別問題で、あくまでも男と女が違うという大前提があるからこそ、お互いが求めて、一体化しようとするという点。これをアタマの中に入れて、男女を見つめ直すと違う感情が生まれると思う。男女一体主義とでも言いたいな。